豹変カレシのあまあまな暴走が止まりませんっ!
木嶋さんは、お決まりの砂糖四杯入りカフェラテをスプーンでくるくると掻き混ぜながら、私の顔を覗き込んできた。
「あれ? 水城ちゃん、なんかちょっと疲れた顔してない?」
「わかりますー?」
ため息をついた私に、木嶋さんはアハハと声を上げて笑った。
「毎日毎日大変だね。そうやって水城ちゃんがクタクタになりながら尽くしてくれるからこそ、僕たちは安心して自分の仕事に集中できるんだよなぁ」
うう、そんな優しいこと言ってくれるのは木嶋さんだけだよ。
他の部門の人たちは、事務員はごく潰しだとか、売り上げに貢献しない下っ端だとか、私たちのこと散々言うんだから。
「木嶋さんにさえ分かってもらえてればいいです……」
「俺はいつだってありがとうって思ってるよ」
そう言って木嶋さんは私の頭をいいこいいこしてくれた。
ああ。和むなぁ、木嶋さん。
いつもこうやって、私に優しくしてくれる。良いお兄ちゃんって感じだ。
忙しそうにしていると「頑張ってるね」ってココアを持ってきてくれたり、おやつの時間になると「差し入れだよ」ってお菓子を持ってきてくれたり。
……あれ? 私って、餌付けされてる?
「……そういえば、水城ちゃん。この前話したスイーツ屋さんの話、覚えてる?」
木嶋さんが思い出したかのように話を切り出した。
「実はさ、昨日オープン初日だったらしいんだよ」
なんですと!
あの、日本初上陸の生チョコブリュレビスケットパンケーキ屋さんのことですか!
思わず瞳を輝かせてしまった私を見て、木嶋さんはちょっと得意になってニヤリとした。
「我が社のスイーツ同好会代表としては、なんとしてもチェックしておこうと思ってね」
もちろん、そんな同好会はなく、自称である。
が、間違いない、彼は社内一のスイーツマニアだ。私が保証しよう。
「あれ? 水城ちゃん、なんかちょっと疲れた顔してない?」
「わかりますー?」
ため息をついた私に、木嶋さんはアハハと声を上げて笑った。
「毎日毎日大変だね。そうやって水城ちゃんがクタクタになりながら尽くしてくれるからこそ、僕たちは安心して自分の仕事に集中できるんだよなぁ」
うう、そんな優しいこと言ってくれるのは木嶋さんだけだよ。
他の部門の人たちは、事務員はごく潰しだとか、売り上げに貢献しない下っ端だとか、私たちのこと散々言うんだから。
「木嶋さんにさえ分かってもらえてればいいです……」
「俺はいつだってありがとうって思ってるよ」
そう言って木嶋さんは私の頭をいいこいいこしてくれた。
ああ。和むなぁ、木嶋さん。
いつもこうやって、私に優しくしてくれる。良いお兄ちゃんって感じだ。
忙しそうにしていると「頑張ってるね」ってココアを持ってきてくれたり、おやつの時間になると「差し入れだよ」ってお菓子を持ってきてくれたり。
……あれ? 私って、餌付けされてる?
「……そういえば、水城ちゃん。この前話したスイーツ屋さんの話、覚えてる?」
木嶋さんが思い出したかのように話を切り出した。
「実はさ、昨日オープン初日だったらしいんだよ」
なんですと!
あの、日本初上陸の生チョコブリュレビスケットパンケーキ屋さんのことですか!
思わず瞳を輝かせてしまった私を見て、木嶋さんはちょっと得意になってニヤリとした。
「我が社のスイーツ同好会代表としては、なんとしてもチェックしておこうと思ってね」
もちろん、そんな同好会はなく、自称である。
が、間違いない、彼は社内一のスイーツマニアだ。私が保証しよう。