豹変カレシのあまあまな暴走が止まりませんっ!
「美味しかったです! 来てよかった!」
「喜んでくれて、本当によかったよ」
店を出た私たちは、近くのカフェに場所を変え、のんびりとコーヒーを飲んでいた。
もちろん、ブラックではない。生クリームも、お砂糖も、果ては蜂蜜までたっぷり入っているやつだ。
「また美味しそうなスイーツ見つけたら教えてくださいね」
「もちろん」
木嶋さんが私へにっこりと微笑みかけてくれる。
大抵のわがままは許してくれそうな、甘いお砂糖のような笑顔。
ついつい警戒心が緩んで、口が軽くなってしまった。
「私、普段甘い物禁止されてるから、反動で爆発しちゃって」
「ああ、前に言ってた、隣の家の厳しい幼馴染みさん?」
「はい。本当に、痩せろ痩せろってうるさくって。いや、もちろん、痩せる気はあるんですけどね? でもいきなり甘い物禁止は無理ですよ」
「そうだねぇ。スイーツ好きの俺らから甘いものを取ってしまったら、生きる楽しみがなくなってしまうよねぇ」
「わかってくれますか! この気持ち!」
ああ、やっと味方を見つけた! いままで虐げられ、罵られ、どんなに肩身が狭かったことか!
私はため息をつきながら、眉間に皺を寄せる玲の顔を思い出す。
ここまでくると愚痴の嵐は止まらない。
「喜んでくれて、本当によかったよ」
店を出た私たちは、近くのカフェに場所を変え、のんびりとコーヒーを飲んでいた。
もちろん、ブラックではない。生クリームも、お砂糖も、果ては蜂蜜までたっぷり入っているやつだ。
「また美味しそうなスイーツ見つけたら教えてくださいね」
「もちろん」
木嶋さんが私へにっこりと微笑みかけてくれる。
大抵のわがままは許してくれそうな、甘いお砂糖のような笑顔。
ついつい警戒心が緩んで、口が軽くなってしまった。
「私、普段甘い物禁止されてるから、反動で爆発しちゃって」
「ああ、前に言ってた、隣の家の厳しい幼馴染みさん?」
「はい。本当に、痩せろ痩せろってうるさくって。いや、もちろん、痩せる気はあるんですけどね? でもいきなり甘い物禁止は無理ですよ」
「そうだねぇ。スイーツ好きの俺らから甘いものを取ってしまったら、生きる楽しみがなくなってしまうよねぇ」
「わかってくれますか! この気持ち!」
ああ、やっと味方を見つけた! いままで虐げられ、罵られ、どんなに肩身が狭かったことか!
私はため息をつきながら、眉間に皺を寄せる玲の顔を思い出す。
ここまでくると愚痴の嵐は止まらない。