豹変カレシのあまあまな暴走が止まりませんっ!
日曜日。玲は表参道だなんてお洒落な街に私を連れ出して、市場調査だとか言いながら服屋さんを回り(まぁ一応デザイナーさんだから、そういうのは大切らしい)一日中ぐるぐると彷徨い歩いたあと
「疲れたな。帰ろう」
一方的にそう宣言して、駅へと向かい始めた。
なんて自己中心的なヤツなんだろう。
「せっかくだから、寄り道したい」
「散々回っただろう」
「服屋さんじゃなくて――」
「さっき、雑貨屋も見ただろ」
「――じゃなくて。食べ物屋さんだってば」
「お前はこれ以上太る気か?」
玲の先制攻撃! 1000のダメージ!
「玲はもうちょっと食べた方がいいんじゃないかな。ひょろく見えるよ」
「お前、俺の身体を見たこともないくせに、何故そう思う」
「だって細いじゃん」
「お前と違って無駄な肉がないだけだ」
そう言って玲は、先ほど輸入雑貨屋さんで買ったお鍋と食器の入った重たい袋を私の手から奪い取った。ついでに、バッグも。
私の荷物と自分の荷物が合わさって、彼の手が満杯になる。
でも、重さなんか感じさせずに、飄々と言った。
「筋肉で引き締まっているだけだ。お前のような身体の構造が単純なヤツと一緒にするな」
敵は攻撃を回避、カウンター! 1000のダメージ!
――戦闘不能だ。
「もういい。おうち帰る」
「分かったならいい。さっさと帰るぞ」
「あーあ。お腹減ったな」
「家まで耐えろ」
ねえ、これって、付き合いたてのカップルの会話なのかな?
愛情、一ミリも感じられないんですけど。
「疲れたな。帰ろう」
一方的にそう宣言して、駅へと向かい始めた。
なんて自己中心的なヤツなんだろう。
「せっかくだから、寄り道したい」
「散々回っただろう」
「服屋さんじゃなくて――」
「さっき、雑貨屋も見ただろ」
「――じゃなくて。食べ物屋さんだってば」
「お前はこれ以上太る気か?」
玲の先制攻撃! 1000のダメージ!
「玲はもうちょっと食べた方がいいんじゃないかな。ひょろく見えるよ」
「お前、俺の身体を見たこともないくせに、何故そう思う」
「だって細いじゃん」
「お前と違って無駄な肉がないだけだ」
そう言って玲は、先ほど輸入雑貨屋さんで買ったお鍋と食器の入った重たい袋を私の手から奪い取った。ついでに、バッグも。
私の荷物と自分の荷物が合わさって、彼の手が満杯になる。
でも、重さなんか感じさせずに、飄々と言った。
「筋肉で引き締まっているだけだ。お前のような身体の構造が単純なヤツと一緒にするな」
敵は攻撃を回避、カウンター! 1000のダメージ!
――戦闘不能だ。
「もういい。おうち帰る」
「分かったならいい。さっさと帰るぞ」
「あーあ。お腹減ったな」
「家まで耐えろ」
ねえ、これって、付き合いたてのカップルの会話なのかな?
愛情、一ミリも感じられないんですけど。