好きになってた〜先生と私〜

ガビーーーーーーン。


私まで騙されてたなんて…

先生嘘つくの上手なのね…



『やーい、騙されてるー!』


大きな声でそう電話越しに叫ぶ先生。
関西人って声が大きいよね…
先生限定なのかな?


『っていうことで…』



「んんん?」




『明日、デートしやん?』




「え…」




『あかんか?』




で、デートって…
いやいやいや、ないないない。



『おーーーーい?』



だってデートってあれだよ?
イルミネーションを見るカップルだとか
手を繋いで肩を寄せ合うカップルだとか
時計台の前でキ、キスをしてるカップルだとか!!!!


そんなのばっかり想像しちゃうんだけど違う?!



『あ、お前ヤラシイ事考えてるやろ』




先生と生徒なんて…余計にダメだよ
デート…できないできないできない!!!
30歳と18歳だよ?



『聞いてんのかー』



デートっていうよりか、遊びに行くだけだよね?
行くとしたらの話だよ?行くとしたらの!
でも行くとしたら何処へ?
うーーーーん…




『萩!!!!!!!』




「はい!!!!!」



先生の声の大きさに体が跳ねる。

耳が…潰れちゃうとこだった…




『で?行かんの?』



「あ、あのデートはちょっと、、」




勇気を出して断ったけど…
いいんだよね?怒らないよね?




『そうかぁ…んならさ遊びいこ!』




「遊びにですか?どこに?」




『萩はどこ行きたい?』





「暖かいところで…」




『お前はババアか。』
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