好きになってた〜先生と私〜

「雪山、前髪上げてる」「おい、あれ雪山?」
「眼鏡もとって欲しいよな」


おい、お前ら何言うとんねん!


雪山はさっきからキョロキョロしとるし
なんしとんや?あいつ。



「キョロキョロしやんの!」


前まで行って雪山の頭をコツンと。


「いた…」


「え?」


痛くなんかしてないのに。
痛かったんか?


「あ…なんでもないです」


雪山はキチッと立って前を見た。


なんや、なんの「いた」やねん。





それからは、校長の話が始まって
長い15分間を過ごした。


皆、それぞれ友達と体育館から出て行く


あいつは…


立花と一緒。



ちょっとだけ安心して俺も体育館から出た



今日はこれで学校は終わり。

昼までやさかいにバーーーッと皆帰りよる。



長い職員室前廊下を帰える生徒を横目に歩く


「キャーキャーキャーキャーと…
元気やなぁ本間。」


ボソッと呟いて前を見る


すると
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