好きになってた〜先生と私〜

勝手に目から出てくる冷たい雫。


ズズッ…っと私の鼻をすする音に
みんなが私を見つめてきた。


「ちょ!萩、どうしたの?」


留美が私を心配して私の席まで走って来た



「え、あ…あの…凄い感動しちゃって…
私、好きな人とかできた事ないから…
自然って付き合ったりしたら難しいんだなって思って…
先生って凄いなぁって。。」




ねぇ、先生…私はどうすればいい?


好きって伝えていい?

先生はわざと、言ってくれたんじゃないの?


先生はなにかとズルイよ、、



「雪山〜?大丈夫か?」


ほらまた。。



「そんな俺の言葉がグッと来たんか!
分かってるな〜!」


笑い飛ばしてポンポンと頭を叩く手を…



「私も…」


皆の前だけど…



「私も先生みたいな人に…」



ギューーッと握って




「出会いたいな!って…思えた」



先生は目をまんまるにしたけど一瞬で戻して
また笑った



「そうか!そう思ってくれたなら、嬉しいわぁ。」

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