そして僕らは





「ほら、みんな席につけー
少し早いが今から再来月の課外授業の実行委員を決めるぞー」





担任の間延びした声かけに教室はブーイングの声で包まれた。





「まぁまぁそうブー垂れるな。
おまえらだって早く決めて帰りたいだろ?」





その呼びかけに納得して渋々席につく生徒たち。





「じゃあ、立候補するヤツはいないか?
男女1人ずつだぞ」





先程とはうって変わり、シーンと静まりかえる教室。




担任も予想していたらしく、当然のように推薦による多数決になった。





各自に小さい紙が配られ、適当な名前を男女1人ずつ書いた。





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