年下彼氏とSweet Life
私は、真子からのメールが、3時まで来ませんようにと、祈りながら黙々と、ケーキと紅茶を運んでいた。
たまに、
「君、かわいいね。この後、俺らと回らない?」
と誘われるが、にこりと笑って、無視していた。
突然、肩をトントンと叩かれて振り向くと、なんと聖が立っていた。
「泉、ずいぶんな格好をしているね。そんな姿を僕以外に見せるなんて、度胸がいいね。うーん、そんなに僕にお仕置きされたいの?」
聖は私の耳元で囁くように言う。聖の両手が私の頬に近づいて、私は思わず、
「聖!」
聖は、なに食わぬ顔で、
「何時まで?」
「えっと、3時まで、かな?」
と目を合わせずにそっぽを向いて言うと、
「わかった。後15分だね。一応、泉の立場もあるだろうから、終わるまで待ってるよ。もちろん、ここでね。」
と、聖は、空いてる席に座った。
すぐに、クラスの雅(みやび)が、聖の席に行き、注文を取る。
聖は紅茶だけを頼んでいた。
配膳場所に戻って来た雅が、
「ねぇねぇ、あの子、ずいぶんとカッコいいじゃなあい。」
と私と執事服の陽介に言ってきた。
「何処の中学かな?」
と言う言葉に、私は何も考えずに
「中学じゃない、小学生だよ。」
と言ってしまった。