年下彼氏とSweet Life
私、久賀泉(くが いずみ)と、彼氏の桜木聖(さくらぎ せい)が出会ったのは、今から13年前。
聖が小学3年生、私が中学2年生の時である。
そう、私たちは、五歳違いで、私が年上なのだ。
私が、中学生の職場体験で、聖の小学校に2日間行っていた時である。
たまたま担当が、聖のクラスにあたり、聖たちと楽しく過ごした。
子どもたちはみんな、なついてくれて、特に聖は私にべったりだった。
何処に行くのもついてきて、流石にトイレは勘弁してほしかった。
職場体験が終わって、1カ月が過ぎた頃だった。
帰宅すると、家の前に黒い車が止まっていて、誰かお客様かなと思った。
「ただいま。」
「あっ、泉、おかえり。」
「おかえりなさい。」
母と、もう一人男の子の声がした。
母が家にいるのは珍しく、びっくりしたが、更に驚いたのは、その男の子が、聖だったからだ。
「聖くん?どうしたの?」
「泉先生、いや、泉さん、久しぶり。」