年下彼氏とSweet Life


軽井沢に行く日は、朝から雨だった。

運転手の菊田さんと我々でワゴン車で向かった。

別荘には、管理してくれている岡夫妻が、準備をしてくれている。

両親は、老人ばかりで大丈夫かと心配していたが、今の老人は、元気一杯だ。俺たち若者も、びっくりするくらい活動的である。

車のなかでは、昔のやんちゃぶりを競っていたし、今でも、俺の祖父は、合気道をやっていて、有段者だ。

俺も、祖父と共に小さい頃から、やっている。

精神も身体も鍛えられて、やっている価値がある。

別荘に着いて、それぞれの部屋で荷物を整理し、リビングで寛ぐことにした。

泉が、昨日焼いたきたチーズケーキをみんなで食べて、お茶を楽しんだ。

夜は、雨だから、家で食べることにした。

岡さんの奥さんを手伝う泉を見て、俺は口元がほころぶのを止められずにいた。

「聖、顔がだらしなくなっているぞ。」

とじい様にからかわれた。

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