年下彼氏とSweet Life
楽しい軽井沢旅行も終わり、暫く平穏な毎日だった。
俺は、将来は、父親のように弁護士になるのかなあ、と漠然と考えていた。
もうすぐ夏休みに入ろうとしていたある日、両親と共に、祖父の家に呼ばれた。
祖父だけでなく、母の兄である孝道伯父さんと、奥さんの真知子伯母さんが、俺たちを待っていた。
祖父が俺に頼みがあるようだ。
「聖、お前も、知っているように、孝道たちには、子どもがいない。俺の孫は、聖一人だ。そこで、宮間建設を継いでくれる気持ちは、ないだろうか。これは、お前の両親にも、以前に話して、聖の気持ち次第だと、言われた。無理にとは、言わない。もし、聖にその気持ちがあれば、進学も、その方面に行った方がいいと思ったから、今、話しておく。」
俺は、思いもよらない話に、戸惑った。
「俺は、……」
「まだ、返事は、いいよ。」
た、孝道伯父さんが、優しく言ってくれた。
「ただ、そう言う将来も選択肢に入れてくれなうか、と言うことだから。」
暫く、無言の時間が過ぎた。
「わかった。考えてみるよ。僕自身、まだ将来の道が定まっていないんだ。ちらっと、弁護士かな、とは、思っていたけど、何がやりたいのか、見つけていない。将来の妻は、決まっているけどね。」
みんなが、大笑いをした。