年下彼氏とSweet Life
聖は、正式に私に付き合いを申し込みに来たのだった。
私は、呆気にとられてしまい、何も言えなかった。
暫く考えさせてもらいたいと、母親が返事をして、帰ってもらった。
聖は、背も高い方で、155㎝の私より少し低いくらいだ。そして、ちょっと大人びたところがある。でもだからといって、付き合う年齢ではないだろうに。
母も、本気にしていいものか、思案顔だ。
しかし、突然笑みを浮かべると、呑気な口調で、子守りのつもりで付き合ってみれば、と無責任な事を言ってきた。
それから、返事をするまでの5日間、毎日カード付きの花束が届けられた。
流石にこれ以上は、花をもらえないと思い、母親の言うように、子守りのつもりでお付き合いをしてみることにした。
なぜかというと、カードの内容が、とても紳士的で、心に響くものがあったからだ。
『泉さん、先月の2日間は、僕にとって、幸せな時間でした。
3日目から、泉さんが来なくなった学校は、僕には、空虚な生活でしかありませんでした。
だから、僕は、あなたとの時間を取り戻す決心をしました。どうか、僕の願いを叶えてください。
よろしくお願いいたします。
聖より』
と言う内容から始まり、本当に私の事を本気で考えてくれているのだと、感じる自分がいた。