年下彼氏とSweet Life


進路相談で、先生に話すと、私に合ってると、言ってもらえた。

後は、両親が演奏会を終えて帰ってきたら、話をして、最終結論を出す。

やはり、ピアノから離れたくはない。

妹は、きっと父親のようにピアニストになるだろう。

私は好きなだけで、才能はないから、趣味と実益を兼ねて、これから頑張る。

聖がそばにいてくれれば、大丈夫!






夏休みになり、両親が帰国した。

話をした後、父親が、久しぶりに私のピアノを聴きたいと言うので、弾くことにした。

すごく緊張する。自分の父親なのに。

小さい頃は、父親が教えてくれたピアノ。

小学生になると、父親の教え子の一人、榊原沙織さんが教えてくれた。

父親の手を離れてから、久しぶりに聴いてもらえる。

父親は、ソファーに深々と座り、目を閉じた。

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