年下彼氏とSweet Life
映画の後、カラオケに行った。
二人きりで過ごせる空間が、落ち着く。
熟年夫婦みたい。
聖は、外国の歌手が好きなのだが、カラオケでは古い歌しかなくて、いつも、一世代まえの外国の流行歌を選ぶ。
私は主に、女性の歌手の歌で、聞いたことがある歌をえらぶのだが、なんと、私は楽譜がないと、歌えないのだ。
なぜかと言うと、普段、流行歌を聞かないから、当然歌えないのだ。
でも、聖は、カラオケが好きだから、私は、一緒に行く。
一緒にいることが、楽しくもあり、幸せを感じるようになっていた。
「泉、次、ジュエットしない?」
「いいよ。何という曲?」
「演歌。」
「えっー、歌えないよ。」
「大丈夫。フレーズが簡単な曲だから。」
とたまに、無茶振りをしてくる。
聖と付き合い出して、もう五年目になる。