年下彼氏とSweet Life


聖が、中3になった。

今日は、聖の部屋に来ている。

必要ないと思うけど、私は聖の家庭教師をしている。

初めての受験勉強だからと、今年一年間だけ家庭教師をすることになった。

なんか、聖の目的は、ただ会える時間を増やしたいだけのような……。

まあ、私も、聖の思惑にはまっている自分を認めざるを得ない。

それをはっきりと自覚するこの頃なので、この時間が嬉しいのだ。

聖は、もう立派な大人のようだ。

二人の甘い時間と、勉強をする時間は、全く別人だ。

女と違って、雰囲気に決して流されない。

聖が自分に厳しいだろうことは、なんとなくわかってはいたが、これ程とは、思っていなかった。

聖の器の大きさを、見せつけられた。

そして、私は、聖にとって、はたして相応しいのだろうか、と言う思いが新たに沸きだしたのだった。
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