年下彼氏とSweet Life


俺の私服姿は、ますます大人っぽくなった。

和真たちと、歩いていても、声をかけられる。

いわゆるナンパだ。高校生に見えるらしく、和真たちも、イケテる方だから。


ナンパが煩いのと、泉が心配な俺は、デートの時は、泉の家まで必ず迎えに行くことにしていた。





今日は、紫陽花を見に、鎌倉に来ている。

俺と泉は、割りと好みが似ていて、鎌倉や京都など、落ち着いて静かな雰囲気が好きだ。

だから、○○リゾートなども、嫌いじゃないが、好んでは行かない。込み合うのが苦手なのだ。

鎌倉も、見学する場所がたくさんあり、とても１日では回りきれない。何回かに分けて訪れるつもりだ。

まあ、何処でも、泉と一緒なら、楽しくて仕方がない。

背も、俺の方が高くなり、並んで歩いても、違和感がなくなった。

この頃、泉の方が、甘えてくることが増えた。

やっと、普通の彼氏彼女の関係になれた気がする。

だって今までは、どうしても、泉がお姉さんの態度を崩さなかったから。
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表紙・目次

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