年下彼氏とSweet Life


意識が戻ると、シュナーベル先生と、南川さんがいた。

「泉、わかる?」

「はい。私、どうなったのですか?」

「交通事故だ。」

そうだ、車が向かってきたのを思い出した。

「明日、真由美が来るからね。」

真由美は、私の母親だ。

「先生、私の怪我は?」

「左肩を強く打って骨にヒビが入っている、それから左足の怪我。」

「じゃあ、ピアノは?」

「まずは、怪我を治して、リハビリだね。」

「コンサートには、間に合いますか?」

「今回は、無理だな。次があるさ。」


何てことになったのだろう。

あんなに頑張ったのに、コンサートは、無理だなんて。

それよりも、再びピアノを弾くことは、できるのだろうか?


次の日、母が来た。

父も2日遅れで、来てくれた。

みんなに迷惑をかけて、申し訳ない。
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