年下彼氏とSweet Life
彼氏と遠距離恋愛【聖side】
泉が、オーストリアに行ってしまうと、何か物足りなさを感じる。
それは仕方がないか。
ただ、今は、俺に課せられたことを、全力でこなさなければならない。
志望校の推薦枠に入れた。これならば、合格できそうだ。
和真も、同じ志望校で、二人で合格できれば、高校生活も、楽しいだろう。
1月に入り、先生から、合格だと知らされた。
大丈夫だとは思っていたが、蓋を開けてみなければわからないから、これで、一安心だ。
泉にも連絡したら、喜んでくれた。
1月の末、孝道伯父さんが、合格祝いをしてくれるというので、ホテルのディナーに出掛けた。
「伯父さん、伯母さん、今日はありがとうございます。」
「聖、合格おめでとう。」
「本当におめでとう。」
「では、行こうか。」
3人でレストランに入ると、
「宮間さん」
と声をかけられた。
「柏木さんじゃないですか。」
仕事関係の人らしい。