年下彼氏とSweet Life


秋になり、高校は、文化祭の準備で、大忙しだ。

私のクラスでは、飲み物とケーキの喫茶店を開くことになった。

そのままではつまらないから、何か工夫しようと言うことになり、案の定、女子はミニスカのコスチューム、男子は執事風のコスチュームで、客寄せをすることになった。

つまり、メイドカフェ&執事カフェ、だ。

何故か嫌な予感がした。

メイドと執事は、クラス全員の投票で6人ずつに決まった。

私は、深いため息をついた。

中学からの親友、真子(まこ)が、

「泉、どうした?」


「真子、どうしよう?」


「何をどうするか、言ってくれなきゃ、わからないよ。」

「メイド服なんて、着れないよ。聖が、文化祭を見に来る気満々だから。」

真子は、聖とのことを知っている。なにしろ、中学からの付き合いだから。

「そうか。でも、投票で断トツ1位だからね。逃れられないよ。」

そう、私は、真子とともにメイド服を着る羽目になったのだった。
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