年下彼氏とSweet Life


泉が帰ってきて、1ヶ月が過ぎた。まだ怪我が治らきらず、よって、リハビリも開始されない。

泉にも、焦りが見られ始めていた。


泉の両親が、我が家を訪ねてきた。

泉のことで、話があるらしい。


うちも、両親が揃い、五人でテーブルを囲んだ。

泉の左肩は、ヒビが入っているが、くっつけば、元の通りに生活はできる。

ただし、ピアノは、元の通り弾けるようになるかどうかは、保証できないそうだ。

俺にとっては、泉がピアニストになれなくても、気にすることではない。

むしろ、ピアニストになれるかもしれない状況にあった泉が、一番辛いだろう。

「僕が、これから支えていきますから。」

と泉の両親に、俺の気持ちを伝えた。

すると、左肩だけではなかったのだ。

左足の膝から下が、神経が切れてしまっていて、これから、何回に分けて手術をしなければならない。そして、最悪の場合、歩くことができなくなるかもしれないと言う。

泉がそんなことになっているなんて!

俺は、さほど深刻に考えてなかった。
< 71 / 103 >

この作品をシェア

pagetop