年下彼氏とSweet Life
泉の両親は、俺たちの交際を、白紙に戻して欲しいと言ってきた。
俺は、
「嫌です。俺にとって泉は、唯一無二なんです。どんな泉でもそばにいて欲しいし、俺もそばにいたい。もう、離ればなれにはなれません。」
泉の父親は、
「聖くんの気持ちは、有り難いよ。でも、そんな姿になって、果たして泉は、聖くんのそばにいたいと思うだろうか?」
母親も、
「泉のこと、今まで大切にしてくれて、ありがとう。でも、これからは、私たち親が見ていくから、聖くんは、聖くんの幸せを考えてほしいの。たぶん、泉も同じだと思うわ。」
「これは、決定事項なんですね。俺が、何を言っても、覆すことはないと言う訳ですか。」
俺は、大人ではない自分が、悔しかった。
俺が、既に大人であったなら、泉をそばに置くこともできたのに。
「まだ15才の自分が、たまらなく悔しいです。大人ならば、絶対に泉を離さない。」
両親たちは、俺の言葉をどう受け止めただろう。
俺は、心の中で、密かに泉を取り戻す決心をした。