年下彼氏とSweet Life
高校生活は、十分楽しい。
ラッキーなことに、和真とは同じクラスだ。
しかし、一つ気に入らないことは、伯父たちに紹介された柏木さんの娘、美優のことだ。
クラスは、違うのに、堂々と俺のクラスを訪ねてくる。
入学式の次の日、突然俺の机の前に現れた。
「聖くんとクラスが違って、美優、残念!でも、これからよろしくね。」
と言って、俺の手を握って、握手をし、ニコニコ笑っていた。
唖然としていると、チャイムが鳴り、自分のクラスに帰って行った。
それからと言うもの、最低、1日に1度はクラスにくる。
すっかり、彼女のこの行動が有名になり、困り果てている。
そう、まるで、彼女気取りだ。
和真は、泉のことについて事情を知っているから、俺と同じく迷惑そうにしている。
何回も来ないように言うが、伯父の手前、余り酷い言い方ができないので、柏木美優には通じてない。
夏休みには、伯父の計らいで、不本意だが、1度だけ食事をした。
それが、いけなかたのか、彼女の態度はもっと馴れ馴れしくなった。
両親まで、付き合ってみればと、言い出す始末だ。
俺には、泉がいる。
他の女の子なんて、入る余地もないくらい、泉で一杯だ。