年下彼氏とSweet Life
「聖、どうして……?」
「朝からずっと、泉を待っていたんだ。」
「朝から!」
「泉を捕まえるためなら、たいしたことないよ。」
「連絡くれれば、よかったのに。」
「いや、直接会って話さなければと思ったから。泉、これから時間ある?」
「うん。」
この先のファミレスで話すことにした。
聖は、私と会わなくなってからの、彼女のことを、包み隠さず話してくれた。
どうして昨日、あそこにいたのかを聞かれ、加藤くんのことも話した。
「泉、歩けているんだね。」
「うん、でも、歩き方が変でしょ。」
「いや、車椅子かもって聞いていたから、数段の進歩だよ。」
「そう言ってくれて、ありがとう。」
「それなら、もう俺は、我慢しなくていいね。」
「ん?どういうこと?」
「泉に、俺のそばにいてもらいたい。あの時だって、俺は、離れる気はなかった。ただ、泉に時間をあげようと思っただけ。俺の方では、別れたつもりは、まったくないから。」