年下彼氏とSweet Life


花火が始まった。

少し雲が出ていたから、たまに花火を遮ってしまうけど、綺麗に花火が観れた。

その花火をじっと見つめながら、聖が、

「来週、俺の誕生日だろ。」

「うん、8月7日だね。」

「今年さ、欲しいものがあるんだけど。」

「いいよ。何?」

「……い、ず、み……」

「えっ?」

「泉が欲しい。」

今度は、聖は、私の目を見つめて、

「泉が欲しいんだ、いい?」

私は、目をパチパチさせて、聖を見た。

「泉、聞こえた?」

「うん、聞こえた。」

「それで、返事は?」

「うん、……い、いい……よ。」

私は、俯いて小さな声で、なんとか答えた。

「ありがとう、泉!」

聖は、私を抱きしめて、

「嬉しいよ。」

聖は、私にいつものキスをした。
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