年下彼氏とSweet Life


8月7日、聖は、ホテルの部屋を予約していた。
「本当は、もっと素敵な 場所に連れて行きたかったけど、高校生では、無理があるから、こんなとこでごめん。」

「そんなことないよ。綺麗な夜景が見れるもの。」

私は、緊張して、声が上擦ってしまう。

「まず、下のレストランで、食事をしてこよう。」

「うん、……」

ぼうっと、窓から夜景を見ている私に、聖は、

「泉?」

と声をかけてきた。

「お腹空いたね。行こう!」

私は、わざと元気な声で言うと、聖の腕を取って部屋を出た。
< 93 / 103 >

この作品をシェア

pagetop