恋愛のフルマラソン
「あっ、やべ!トイレ行かなきゃ」
友達に聞かれる恥ずかしさから僕は最悪な行動で逃げてしまった。
彼女にもう会わす顔がない…。僕はその日から公園を避けて帰るようになった。
部活も始まり、僕はサッカー部に入った。走り込みばかりでくたくたになったある日。
夜も遅く、体も疲れきっていた僕は久々に近道である公園の方から帰った。
すると、ブランコに彼女が座ってるじゃないか!
「こんな時間に何してんだよ!」
僕がきつい口調で言うと彼女は
「シゲが来るかと思って…」
と言って涙を浮かべていた。
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