夜の甘やかな野望~White Night~



「よく当番医を引き受けてくれたね」

「うん。
 なかなかいなかったんだけど、あいつが振られたばっかりなのを思い出したんだよね」

「ふーん」

「だから、僕の元お友達、紹介するよって、ささやいてみた」


やっぱり、堕天使だ。


「えーと。
 おかえり、おはよう。
 朝ご飯できてるよ」


明け方に倫子に気づかれないように診察に出て行って、帰ってきたばかりなのを思い出した。


「うん、でも、やっぱり呼び出しが無いと、気兼ねないから」

「なにが?」


王子用語、意味不明。
< 12 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop