夜の甘やかな野望~White Night~



久々に見る背広姿。


三つ揃いなんて。


しかも立ち襟にアスコットタイだ。


似合いすぎて卒倒しそう。


どこぞの王子よ。


スマホ。


スマホはどこ。


見回して手に取る前に、宗忠の腕に囲まれ、髪の毛に顔をうずめてくる。


「んー、倫子さん。
 今すぐ脱がせたい」

「は?
 せっかく着たんだけど」


思わず突っ込む。
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