* 恋愛ジャンキー *
絶世の美女の方に向き直して一喝する。
「今回はたまたまあたしが助けてあげられたからいいけど、あなた可愛いんだから気をつけなきゃだめだよ!?
男なんてクソみたいな奴らしかいないんだから!!」
「え、あ、そうなんだ...」
あたしが捲し立てる様に早口で言ったからか、呆気にとられたようにそうつぶやく彼女。
「あっ!!あたし急いでるんだったっ...
もう行かなきゃ、じゃーねっ!!」
いけないいけない
帰りに夕飯で使う卵買ってきてってママに頼まれてるんだった!!
「えっ!?あのっ、名前は!?」
美少女が慌てて聞いてくるので、走り出そうとしてたあたしはちゃんと向き直って返事する。