* 恋愛ジャンキー *
困り果てて泣きそうになってた
あたしの腕を誰かが掴んだ。
「えっ...?」
振り向くとそこには、夾が息を切らせながらあたしの前に立っていた。
「夾...なんで?
てか髪...どうしたの...?」
あたしの腕を掴んでいるのは昨日とはまるで別人の夾だった。
男の子にしては少し長めでふわふわの猫っ毛だった夾の髪が、今は短すぎない短髪になっていて
ワックスか何かで少し遊ばせている。