* 恋愛ジャンキー *




困り果てて泣きそうになってた
あたしの腕を誰かが掴んだ。



「えっ...?」






振り向くとそこには、夾が息を切らせながらあたしの前に立っていた。






「夾...なんで?
てか髪...どうしたの...?」




あたしの腕を掴んでいるのは昨日とはまるで別人の夾だった。





男の子にしては少し長めでふわふわの猫っ毛だった夾の髪が、今は短すぎない短髪になっていて
ワックスか何かで少し遊ばせている。




< 45 / 90 >

この作品をシェア

pagetop