* 恋愛ジャンキー *



そんな事を考えながら大事なことを思い出した。



「夾っ!待って...っ。この車両...。」



「だから迎えに来たんじゃん!!」





にかっと笑顔を向けながらそう言ってくれる。



髪型は変わっても夾の笑顔は変わらずあたしの胸をときめかせる。






ーーープシュー ーーーーー





なんとか発車前に乗ることができたけど…。




「夾...あのさっ...」


「ごめん。狭いよね。でも駅までもうちょい我慢して。」


「あ、うん...。」




あたしの背中には乗車口。


目の前には周りからあたしを守るように立ってくれている夾。





前までは何ともなかったのに
好きって自覚しちゃうとこの距離は...






近すぎる....。




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