* 恋愛ジャンキー *




「ハル君っっ!」



大好きな人との思わぬ再会に嬉しすぎて思わず抱きついてしまった。




「ハル君どうしてここにいるの!?」



「教員免許取れたから地元の高校で教師になろうと思ってこっち戻ってきたんだよ。
で、明日からここで働くってわけ。」



ハル君はあたしが中学生の頃、
東京の大学に進学するため引っ越してしまったきり会うことがなかった。




小さい頃から家が隣だったこともありよくあたしの面倒を見てくれて
お兄ちゃんみたいな存在だった。





あたしはそんなハル君が大好きでいつもハル君の後ろをついてまわっていた。




ハル君がずっと夢だった先生になるために東京の大学へ行くって聞いた時は寂しくてたくさん泣いたなぁ…。






ハル君に抱きつきながら昔のことを思い出して1人思い出に浸っていると
そんなあたしの後ろからあたしを呼ぶ声がした。





「くーちゃん…?」





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