海の音〜第一章〜
奏多「…いつからかはわかんねぇ。いつの間にか頭の中に常にお前が居た……」
奏多さん…
奏多「早すぎると思う…けど、俺はお前が好きだ。」
海「!?」
奏多「お前に振られたとしても、お前に振り向いて貰えるまで頑張るよ。
お前をずっと俺は守る。」
海「…奏多さん・・・。
私は…分からないんです。ただの同居人だって分かってるし、守ってくれてるって理解してるのに、それが同居人だからとか、仕事だからだって考えると悲しくて…なんで悲しい気持ちになるのか…気づいてるんです。でも悠人の事があって…人を愛したり、好きになったりするのが怖いんです……
大切な人はいつも先にいて…急にいなくなる…」
奏多「…今は分からなくていいし、怖くていい。ゆっくり深めていけたら、俺はそれで充分幸せだよ…海。」
海「…ごめんなさい。なんで気持ちに答えられるのに答えられない…辛い…。」
ギュっ
奏多「大丈夫。海のその気持ちが聞けただけで充分だ。ありがとう。」
海「奏多さん…」