海の音〜第一章〜
親父「ダメだ…生きるんだよ!お前は。」
お袋「うぅん。生きない。あなたと離れる生活なんて、考えられないもの。
それに、本当に幸せだった。愛してるあなたとの子、匠も授かって…。色んな困難もあなたと乗り越えることができて。本当に本当に幸せだった。
最後まで、一緒にいましょう。雪?(セツ)」
親父(雪)「あぁ。俺も幸せだった。一緒にいよう。ずっと一緒だ。ありがとう。雫(シズク)」
お袋(雫)「はい…匠。」
匠「やだよ。俺を置いてくのかよ!?」
お袋「聞いて匠…。北条という組があるの。そこに行って、助けてもらいなさい。私の名前と、父さんの名前を出したらきっと、察してくれるはずよ。」
匠「本当…自分勝手なんだな…」