海の音〜第一章〜


北条組(組長)「君は…雪の息子の匠くんじゃないか?」

匠「山瀬雪!山瀬雫の息子、匠です!助けてください!!」

組長「!?何があった。」

匠「父さんと…うっ…母さんが…」

伝えたいのに、涙が止まらない…

組長「大丈夫だ。落ち着いて。」

匠「城島組が攻めてきて…父さんと母さんが…」

組長「!?分かった。すぐ行こう。
おい!!!!今すぐ組員集めて山瀬組へ行け!!
急ぐんだ!!!!
君はここに居なさい。危険だ。」

匠「でも!」

組長「大丈夫だ。もうすぐ息子も帰ってくるはずだ。事情を話しておくから…。頑張ったな。」

その言葉は優しくて温かくて…一気に力が抜け、いつの間にか記憶が飛んでいた。


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