海の音〜第一章〜
仁「山崎海は、本名で、山崎太陽と波さんの一人娘だったんです。」

奏多「!?一人娘!?あそこに女は生まれてなかっだろう?」

仁「守られてたんですよ。一人娘だからこそ。波さんは生前、もし女の子が産まれたら幸せな道を歩んでほしいって言ってたんです。自分が太陽さんに出逢うまで、決して幸せな道ではなかったから。
その上愛した人は極道で。同じ道を歩かせないため、隠してたんではないですか?
組の子だから当然狙われる可能性だって高い。特に女となると。」

奏多「…波さんらしぃ…」
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