海の音〜第一章〜
ガラッ
輝「行きましょう?」
海「はい。」
輝「海さん。今日はお爺様は宴会で明日の夜まで帰ってこられない様です。」
はぁ…宴会…
海「なら輝さん?私のご飯は用意されてないんでは?」
輝「いえ。お爺様がギリギリまでいらっしゃいまして、準備をさせていました。組長にも釘を刺していらっしゃいましたので。」
海「そぅですか…」
お爺ちゃんは常に私の味方で居てくれる。
それだけで、この窮屈な鳥籠から抜け出せている気持ちになる。
感謝している。