キャンディー
あれから3日後…


彼は私を食事に 誘った。


「今日は お前が 好きな フランス料理だぞ〜!しかも貸し切りにしたから。」


「えーーっ!本当にぃ!?」



「いい 女とは それなりの場所で 食事しなきゃな…」



「楽しみぃ〜…」



それは夜景が見える最上階のホテル。



「わぁぁ〜っ!素敵〜!」


「お前が 前に 雑誌 見ながら 行ってみたい … って言ってたからな…」



「え!? 覚えててくれたの?」



「こんなとに誰かを 誘ったの 初めてだぞ〜」



「ありがと!」



私は ハニカミながら答えた。



貸し切だけあって 周りを気にせず、ゆっくり 2人だけの時間が流れた。



「あ〜 美味しかった!もぅ お腹が はち切れそうだよ…」


「それに 最高のシチュエーションにも お腹 いっぱい!」



「そっか…喜んでもらえてなによりだよ」



彼は 満足げに 笑っていた…。



「ねぇ…」



私は 彼にポツリと言った…



「ん…?何?」



「私ね、今まで すっごく 幸せだったな〜 」



「だって この13年間 私だけの為に たくさんの犠牲をしてでも 一緒にいてくれたもんね…」



「私にとって全部が 最高で愛おしい時間だったな…」



「何?なんかあったの?そんな思い出話したりして」



彼は 笑いながら 首を傾げた



「うん…なんか ここで もう、引き潮かなと思ってね…」



「!!!」


「お、お前 急に 何言ってるの?!」



「急にじゃないよ…私の気持ちに気付いてたでしょ?」



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