キャンディー
「・・・・」



「お前の気持ちは 固まってるのか?」



私は少し目を伏せて頷いた…。



「俺には お前を止める権利なんかないもんな…」



「…分かったよ。終わりにしよう…」


彼も目を潤ませていた…


「こんな ワガママな俺に今まで 文句も言わず 着いてきてくれて、ありがとな・・・」



「そんな事ないよ!私の方がワガママだったのに、それを精一杯 受け止めてくれて 嬉しかったよ」


「ありかとね…」



その後 2人で昔の話しに華が咲いて 時間も忘れて 思い出に浸りながら たくさん笑いあった…



「踊ろう!」



「!!!」



「私、踊れないよ〜!」



「俺だって 踊れないよ」


そー言って私の腕をつかみ夜景の見える窓際に連れて行かれた。



「えぇ!?ちちちょっと〜!?」



「いいから」



彼は私の腰に手を回し、自分の体に引き寄せた。


そのとたん 照明のトーンが少し落ちて薄暗くなった。
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