キャンディー

プルルルル…プルルルル…


「…はい…」



「あっ…あの…あの…あっ…あの…っ」



「もしかして…レストランで 会った子？」



「は、はいっ…」



「良かった〜電話くれて。…僕も ちょっと やり過ぎちゃったかなと思って…ずっと君に謝りたかったんだ。」



「あっ…い、いえ…私こそ、あなたに あんな態度 …したりして…」



「君が 怒るのも、当たり前だよね…ホント、ごめんね…」



「私こそ、お礼も言わず 怒鳴ったりして、ごめんなさい…」



「また、これで おあいこ だね」



「アハッ…そうですねっ…」



「明日、６時に 青山の店で待ち合わせよう。場所は……で、大丈夫かな？」



「はい。大丈夫です！」



「でさぁ…君の名前、教えてくれるかな…。」



「はい…相澤ゆりえ って言います。」



「ゆりえﾁｬﾝかぁ〜可愛い名前だね！ で……ゆりえﾁｬﾝさぁ… 僕の事、知ってる？」



「…はい。大澤洋ｻﾝですよね？」



「やっぱり…知ってるよね…」



「あの…私は、テレビの中の大澤洋ｻﾝしか知りません。でも明日 は 私と 会って頂ける人として 名前を 言ってもらえますか？」



「…はい。僕は 大澤洋って 言います！」



「ゆりえﾁｬﾝは、とっても いい子だね…ありがと。」


「そ、そんな事ないです！」


「それじゃ、明日…楽しみに してるね！おやすみ…」



「はい！私も楽しみに してます！おやすみなさい！」



４分程の 短い電話だったけど、最高で幸せいっぱいな気分だった！



私は、次の日 朝から 洋服を買いに行き、エステ、ネイル…ヘアーとフルコースで気合いを入れた！



私は白のシフォンタイプを選んだ。柔らかいイメージだし、涼しげで清潔感たっぷりだった



「よしっ！これで いこっ！」



私は 鏡の前で 気合いを入れ、待ち合わせの場所へ