キャンディー

「あの〜」


「相澤 様ですか？」


「お待ち いたして おりました…こちらです。」


個室に案内された。

そこは…和風テイストのフレンチの店だった。とっても 素敵で オシャレな所。

彼は、まだ来てなかった…。


「緊張するぅ〜！こんなところで ２人きりだなんて…キャッ！どーしよ〜！」

一人で舞い上がっていた…。


２０分程 遅れて 彼がきた。


「ごめんね〜！待たせちゃってぇ〜」


「あっ…い…いえ…」


ド緊張の あまり、彼を直視することができなかった。


「今日も、可愛いね…」


「い…いえ、全然 可愛くなんかないです…」


「そんな事 無いって！」


「あ、あのっ！この前は…ホント…し、失礼しました。そ、それから、お食事代も、あ、ありがとう ございました。」


「それは もぅ いいってば。僕も 悪かったしね！そんな事より、ここ！めちゃくちゃ美味しいから いっぱい 食べよっ！」


「はいっ！」


「ゆりえﾁｬﾝって、どこ住んでるの？」


「札幌です…」


「あっ、そーなんだ。こっちへは 遊びで来たの？」


「は、はい…。そんな とこです。」


「そっか〜いいなぁ〜…ゆりえﾁｬﾝは いくつ？ ２２、２３とか？」


「…３２歳です。」


「えーーーっ！若っ！全然 若く見えるよーーっ！１０代でも いけるよ！」


「そんな…ただの童顔なだけです…」


「肌も 赤ちゃんみたいに白くてピチピチだも〜ん 若く見えるよ〜！ゆりえﾁｬﾝ モテるでしょ！」


「…あっ！これって、セクハラだね！」


「やっぱり 大澤ｻﾝって、面白いですね！」


「僕の笑いはねぇ〜 ハートを くすぐる笑いだから、みんなが暖かくなる笑いなんだよね〜」


「アハハッ…大澤ｻﾝ ホント面白いですよ！」


「やっと ちゃんと ゆりえﾁｬﾝの笑顔 見れたよ。ずっと 固まってたから…」


「それに 僕の呼び名 大澤ｻﾝは …なんかなぁ〜」


「あ…じゃあ…洋ﾁｬﾝで、いいですか？」


「うん！ＯＫ」