好きな人は幼馴染み
「アコ…お〜いアコォ〜??」


「ああ!ごめんなっちゃん…」


気がついたらなっちゃんの
家の前まで来てた。


「ふふふ(笑)
本当アコはいつもボーっとしてるんだから〜!英輔の誕生日会の事なんだけど、明日、英輔の家でみんなでやるの忘れてないよね??計画通りに英輔を笑わせようね!プレゼント、明日までどっちが持ってる??」


「ああ、そうだったね!
うん、なっちゃんが持ってて。」


「わかった…。それで、お願いがあるんだけど、少しの時間だけでいいから2人きりにして欲しいの。
毎年恒例のお祝い行事だけど、ほんの
少しだけでいいから…その、告白しようと思ってる!」


頬を少し赤く染めながら言う
なっちゃんは最高に綺麗で


「わかったよ(笑)
なっちゃん、頑張って‼︎‼︎」


「うん、ありがとう〜!!
じゃ、また明日の朝ね!
ばいばい、アコ」


「うん、またね、なっちゃん‼︎」


こうして
なっちゃんは家に入って行った。


なっちゃんが家に入った瞬間
抑えていた涙が堰を切ったように
流れ出してきて…


そのまま1階上の自分の家までゆっくり時間をかけて階段で上がってみたけど
どうしても涙が引っ込まない。



私の想い…
……かなり重症なところまできてる。



このまま家に入ったら
泣いてる事がママにバレて
心配かけちゃう。


必死に玄関の前で涙を拭いていると…


カツカツカツ


カツカツカツ


足音が近寄ってきた





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