奪いとれっ!!
「青蘭狩り」
「ねえ、ちょっとでいいんだよ」
「そうさ、ちょーと俺たちと付き合ってくれればいいんだからさ」
あたりに下品な笑い声が響く。
ここはシャッターが降りたとある店の前。
時間は午後10時。
そんなに遅い時間じゃないのに、私は今、3人の男にからまれている。
見た目は....たぶん高校生。
別に普通だし、どこにでもいるような感じの連中なんだけど。
それがかえって悪かったのかも。
危機感や警戒心を与えないから。
街を歩く人たちは何事もないかのように、私たちの前を通り過ぎる。
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