奪いとれっ!!
「本当はねぇ、ゆず子なんとな~く気づいてたのぉ。瑠理ちゃん苦しんでるみたいだなってぇ。だけどぉ、話してくれるまで待ってたの。」


ゆず子....。


「聞かれたくないことだってあるしぃ。だけど、いつか話してくれると思ってたっ。だって親友なんだからぁ」




「......ありがと」


私は唇をギュッとつぐんだ。


それはゆず子の思いが嬉しくて泣きそうだったから。


「これからは何でも話してねぇ。もっとゆず子を信用してねっ」



『うん』大きく頷いた。

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