奪いとれっ!!
「ヤケをおこして喧嘩して、どうにもならない現状に腹がたって....弱い人間なんだ」


私は首を振った。


「そんなこと.....そんなことないよ。獅倉くんは強い人だよ。....自分で気づいてないだけだよ」



『どうだか』彼も首を振る。



「あなたのすべてを知ってるわけじゃないけど.....強い人だって思えるよ」



「瑠理香.....」


そっと私を抱き寄せて、もう一度口づけた。


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