奪いとれっ!!
私は話に割り込んだ。


「門限なんて必要ないでしょ。ちゃんと帰って来るんだし、日付を超えたことだってないんだから」


目が吊り上がる遼さん。

「日付を超えない?そんな事あたり前だろっ!」


黙ってよ遼さん!
あなたはうちのお父さんじゃないんだからっ!
大きなお世話だしっ!



「確かに最近、瑠理香は帰りが遅いなぁ?
まさか親に内緒で彼氏がいるんじゃないだろうな?」


普通内緒でしょうが!



「ちょっと、お父さんは黙ってて!」



「親に向かってなんだっ、その口のきき方は!」



今日に限って父親の威厳とか出そうとしてるわけ?
普段はお母さんや私に頭が上がらないくせに。



「瑠理香、毎日こんなに帰りが遅いのかっ?!」



「何時に帰って来ようが、遼さんに関係ないでしょっ!!」


.....もう、ぐちゃぐちゃ。




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