奪いとれっ!!
「まあまあ、お父さんも瑠理香も」


お母さんが止めに入る。


「ごめんなさいね、遼さん。恥ずかしわ....」



「いえ。でも門限はあったほうが絶対良いですよ」


もう、いい加減にして欲しい。


「遼さんは私の保護者じゃないよね?」


「でも心配する権利はある」



はっ、権利?

益々わけがわかんない。



「心配してくれるのはありがたいけど、私の問題だからほっといてよ」


「ほっとけないね。瑠理香がくだらない男に引っかかってたら大変だしな」


何を言い出すのっ?!

くだらない男って、堅斗のこと言ってるの?!



「瑠理香、これからは8時までに帰ってきなさい。分かったな」


だから、なんでお父さんは遼さんの言いなりなのよ?!



「お父さんちょっと.....待って....」


8時なんて言ったら、堅斗がバイトから帰ってくる時間じゃない。


絶対無理だからっ。



< 188 / 320 >

この作品をシェア

pagetop