奪いとれっ!!
もうっ、どうしてこうなるの?


遼さんが余計なこと言うから!!


このところ、遼さんとからむとロクな事がないったら。


別に守んなきゃいいんだしっ。


「もういいよっ!!」


私はリビングを後にしようとした。



「ちょっと待ちなさい」


お母さんに呼び止められた。




「遼さんがお帰りになるそうよ、ちゃんとお見送りしなさい」


もう遼さんの顔なんて二度と見たくないのに。

お母さんのバカ。
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