奪いとれっ!!
「嫌って言っても.....」

あたりを見渡す堅斗。

どう考えても時間をつぶせるような場所はなさそうだった。


山がすぐそこまで迫り、ちょっと不気味にさえも感じる。


「いくらなんでも、やばくねぇ。ここ?」



「ここでいいのっ。いざとなったらホームで始発を待ってもいいよ」


困り顔の堅斗。


「仕方ないな、取りあえずちょっと歩こう。だけど、ほんとに何も無かったら引き返すぞ」


「うんっ!!」


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