奪いとれっ!!
ほんとに小さな町。


100mも歩けば街灯もなくなてしまった。


「これ、マジでやばくね」


「もうちょっと行ってみようよ」


「しょうがないなぁ」


わがまま言えるのも今日まで。

ふとそんな思いが胸を突きさす。

このまま時間が止まればいいのに。






「.....あ、あれ」

暗闇に小さな光が見える。


「こんな山の中に何だ?民宿か?」


「近くまで行ってみようよ、ダメなら引き返せばいいし」


「ああ」


知らない町が私を開放してくれるのかな?

自分でもとっても素直になれてる気がする。

今まで遠慮してたこととか、ちゃんと堅斗に言えてる。
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